事務局長 藤野 博史

古里の責任、時代の要請

 今日、貝原益軒の出身地、福岡に養生訓の里ネットワークが発足しました。
益軒の「養生訓」といえば、全国に浸透していますが、地元では活動、動きは点在するものの、広がりが今ひとつでした。それらを線、面にし、連携して顕彰し、研究、交流の成果を上げたい。古里の責任を果たし、時代の要請に応えたい。そんな思いで、有志の方々と準備会を作り、準備してきました。
 新聞記者時代、福岡で医療担当になってから、養生訓は身近なものとなりました。大きかったのは、元福岡大学病院長(耳鼻咽喉科)の故曽田豊二先生と5回ほど開催した市民公開講座「現代の養生を考える」でした。先生の益軒に対する敬意、養生訓に対する共感に影響を受けました。今回の発足は貝原家ご子孫の本家・貝原信紘氏、分家・貝原宗重氏の了解を得て、大きく動き出しました。
 益軒、養生訓の全体像に迫り、人生100年時代への益軒先生からのメッセージとして全国にも伝えていきたいと思います。


ジャーナリスト。日本医学ジャーナリスト協会理事・西日本支部長。元読売新聞記者、医療セミナー事務局長、現代の養生を考える会事務局長。

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