養生訓の里ネットワーク設立後、初めての講演会が2月24日、ハイブリッド形式で開催されました。貝原益軒と養生訓の研究者である大庭卓也・久留米大学文学部国際文化学科教授(日本近世文学、比較文学、書誌学)が「貝原益軒の素顔〜現代的評価との違い」と題して講演されました。知られざる研究成果などが披露されると、感嘆の声が上がりました。対面会場の天神養生処(福岡市中央区天神)と、オンライン配信された全国各地を繋いで、参加者交流も行われました。この日はネットワーク設立のきっかけとなった益軒研究家でもある故曽田豊二(元日本耳鼻咽喉科学会理事長、福岡大学初代耳鼻咽喉科教授、元同大学病院長)の生誕100年の誕生日にあたり、ネットワーク設立を報告しました。
全国に広がる
全国に広がる の解説をここに記載
養生訓の里ネットワーク第1回講演会〜曽田豊二生誕百年記念〜開催。
人物叢書103「貝原益軒」井上忠

人物叢書103「貝原益軒」井上忠
昭和38年(1963年)初版/吉川弘文館
九州帝国大学国史科卒。西南学院大学教授、福岡大学教授を歴任。「戦時中、分家の貝原守一氏宅で益軒の日記を見せていただいて興味を抱いたのが(益軒との出会いの)始まりで、戦後は本家の貝原真吉氏宅へ数十日~現在までに百日に及ぶだろう~通って資料を博捜した」というくらい、若い頃から貝原本家・分家に通い、益軒史料全7冊を上梓。生涯を貝原益軒研究に捧げた。ミュージカル歌手、井上芳雄さんはお孫さん。
岡田武彦全集23「貝原益軒」岡田武彦

岡田武彦全集23「貝原益軒」岡田武彦
平成24年(2012年)初版/明德出版社
岡田は兵庫県姫路市生まれ。九州帝国大学支那哲学史専攻(当時)卒。九州大学教授、米国コロンビア大学客員教授を経て、九州大学名誉教授。平成6年(1994年)4月、岡田が実行委員長として国内外の学者60数名を集め、福岡市で開催した「東アジアの伝統文化国際会議」に関連し、シンポジウム「郷土の誇り健康の父 貝原益軒を考える大集会」も開いた。平成16年(2004年)逝去。同書は没後、後学・森山文彦(東洋の心を学ぶ会世話人、岡田武彦先生追悼文集刊行会代表)らにより出版された。
養生訓の催し
(1)(未病、食、生活、心療内科などをテーマに)シンポジウム開催
(2)市民参加の「養生訓」啓発フォーラム
(3)「養生訓のススメ」健康づくりイベント
(4)(養生訓を読み解く) 読書会、勉強会
(5)養生訓朗読会(声に出して読む養生訓=言葉の持つ治癒力体験)
「養生訓」書籍の紹介
「養生訓」に関する書籍をリストアップしていきます。
●貝原益軒(石川謙校訂)「養生訓・和俗童子訓」岩波文庫
●貝原益軒(松田道雄訳)「養生訓」中公文庫
●貝原益軒(伊藤友信訳)「養生訓 全現代語訳」講談社学術文庫
●帯津良一「現代養生訓」春秋社
●立川昭二「すらすら読める養生訓」講談社
国立長寿医療研究センター
長寿科学振興財団
養生訓の里ネットワーク発足の記者発表 2024/12/11
養生訓の里ネットワーク発足の記者発表を2024年12月11日、福岡市役所市政記者室で行いました。ネットワーク準備委員会の原寛会長、安藤文英副会長、久保千春委員、小柳左門委員、藤野博史事務局長が出席しました。
2025年1月14日付の読売新聞夕刊社会面に掲載
2025年1月14日付の読売新聞(西部版)夕刊社会面に、「養生訓の里ネットワーク」がトップ記事で掲載されました。

日本医史学会福岡地方会
現在、準備中です。
天神養生処
●所在地/〒810-0001福岡市中央区天神2-3-10 天神パインクレスト1121号 天神養生処内
TEL:092(406)6433